＜　パラミツ（波羅蜜）　＞　◎クワ科の常緑高木で、熱帯・亜熱帯地方で栽培されている世界最大の果実です。学名：Artocarpus heterophyllus　英名はジャックフルーツ（jack fruit）　由来はマラヤラム語の丸いを意味する「Chakka」を誤聴しjackになったとのこと。　◎雌雄同株で、１本で結果します。雄花序は枝先に付きますが、雌花序は幹生花と呼ばれ、果実の重量を支えるために幹に直接付きます。　果実は歪な楕円体が多く、５ｍｍ程度の突起だらけの黄緑の外皮に覆われえています。大きさは、長さ７０ｃｍ、幅４０ｃｍ、重さ５０Kgに達することがあり、世界最大の果実といわれる所以です。　◎開花から約半年で収穫期になりますが、収穫の見極めが難しく、外皮が少し柔らかくなり、甘い香りが僅かにし始めたら収穫の適期です。　◎収穫したら一両日中に解体し食します。冷蔵庫でしばらく保存できます。解体時に出る白い樹液が曲者で、洗剤で洗っても取れないので、使い捨て手袋と本体無しのカッターの刃だけで解体するのがベストです。　◎果実はクワ科特有の集合果で、そうめん状にほぐれる淡黄色の果肉と仮種皮（ドリアンの可食部分と同じ）を食します。生食が基本ですが、ドライフルーツとしても利用されます。弾力と歯応えがあり、かなり甘く風味は他のどの熱帯果樹にも似ていない独特のものです。　◎種子は３ｃｍほど扁平楕円体で、焼いたり茹でたりで食されます。種の保存すると急速に発芽能力をなくすので、取り播きします。